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— Nike (@Nike) 2017年5月6日
2017年5月6日現在、マラソンの世界記録は2時間02分57秒。ケニアのデニス・キプルト・キメット選手が2014年9月28日のベルリンマラソンで記録したものです。
人類がマラソンで2時間切りを達成するには、あと数十年かかる。一部にはヒトの肉体的にマラソンで2時間を切るのは不可能という意見もあります。ですが、挑戦しなければ記録に挑むこともできません。
今回、マラソンで2時間切りを目指す挑戦がナイキと3人のマラソンランナーによって行われました。
マラソン2時間切りプロジェクト #Breaking2
マラソン2時間切りプロジェクトは、ナイキがランナーと科学者のチームによって始まりました。新しいトレーニング理論に栄養管理。これを実践する3人のランナー、エリウド・キプチョゲ、ゼルセナイ・タデッセ、レリサ・デシサ。
挑戦が行われた舞台はイタリア・ミラノのモンツァ・サーキット。コースはフラットでカーブが緩やか。ミラノの走りやすい気候も挑戦にはもってこい。レースはペースメーカーとエイドのサポートも万全の体制。
そして、ナイキの史上最速のシューズヴェイパーフライ4%。これまでと同じ速さで走りながら、4%も力をセーブすることが
できるというシューズで2時間切りをサポートしました。
#Breaking2 に挑戦する3人
エリウド・キプチョゲ(ケニア)
2016年のリオデジャネイロ・オリンピック男子マラソン金メダリスト。現在のマラソンチャンピオンランナー。
ベストは2016年のロンドンマラソンで記録した2時間03分05秒。30歳を超えてなお速さを増しており、現在のマラソンランナーの中で、最も2時間切りの期待が高いランナーです。
ゼルセナイ・タデッセ(エリトリア)
ハーフマラソン58分23秒の世界記録を持つランナー。
フルマラソンのベストは2時間10分台ですが、2時間切りのためにはスピードが欠かせません。スピードを維持できれば2時間切りも狙えるでしょう。
レリサ・デシサ(エチオピア)
マラソンデビュー戦の2013年のドバイマラソンを2時間4分45秒という好タイムで走ると、その後2013年、2015年のボストンマラソンで優勝を果たしたランナー。
3人の中で一番最年少ですが、その分、伸びしろも期待できるランナーです。
#Breaking2 タイム経過(更新中)
#Breaking2 のタイム経過は以下の通り。
5km 14:14
10km 28:21
15km 42:34
20km 56:49
HALF 59:57 (-0:03)
25km 1:11:03 (+0:03)
30km 1:25:20 (+0:01)
35km 1:39:37 (+0:05)
40km 1:54:04 (+0:18)
FINISH 2:00:25
20km手前でデシサ選手が遅れ始め、次にタデッセ選手が遅れ始めます。キプチョゲ選手は2時間切りペースを維持し続けたものの、35km過ぎから徐々にペースが遅れ始めました。
それでも粘り続け、40km過ぎても表情には余裕が見られ、2時間切りなるかと思われましたが、フィニッシュタイムは2時間00分25秒。残念ながら2時間切り達成はなりませんでした。
それでも非公認ながら世界記録を2分32秒も縮め、近い将来2時間切りが達成されることも大いに期待させる結果となりました。
2:00:23 for @EliudKipchoge! #breaking2 pic.twitter.com/NtyzItzlJP
— RunnerSpace.com (@RunnerSpace_com) 2017年5月6日
人類の未知なる可能性への挑戦、2時間切りという記録への挑戦を行ってくれたナイキ社とキプチョゲ、タデッセ、デシサの3選手に敬意を示すとともに、また私たち一人ひとりも自分の可能性を追い求めて走り続けていきましょう。