マラソン世界記録の推移 ―サブ3達成できたらアテネ五輪の金メダリスト

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マラソン大会は、1896年にアテネで開かれた第1回オリンピックにて新しい陸上競技の種目として創設され、現代に至るまで100年以上もの歴史を積み重ねてきました。

第8回パリオリンピックにおいて、市街地42kmと競技場のトラック1周弱(195m)で 42.195km という距離が設定され、以後、マラソン競技として統一された距離として採用されています。

今回はマラソン大会が誕生してから現在に至るまでの世界記録の推移をご紹介します。

マラソン世界記録の推移

最初のマラソン大会である第1回アテネオリッピックは 40km の距離で行われ、記録は2時間58分50秒でした。42.195km に換算すると、3時間8分39秒という記録になります。

初めて 42.195km の距離で行われた第8回パリオリンピックの時の優勝タイムは2時間55分18秒。そして、現在のマラソン競技の世界記録は、2014年09月28日にケニアのデニス・キプルト・キメット選手が記録した2時間2分57秒となっています。

マラソンの世界記録は以下のように更新されてきました。

日付 タイム 名前 大会名
1896年4月10日 2:58:50(40km) スピリドン・ルイス ギリシャ アテネオリンピック
1908年7月13日 2:55:18 ジョニー・ヘイズ アメリカ ロンドンオリンピック
1909年1月1日 2:52:54 ロバート・ファウラー アメリカ ヨンカーズマラソン
1909年2月12日 2:46:52 ジェームズ・クラーク アメリカ ブルックリンマラソン
1909年5月8日 2:46:04 アルバート・レインズ アメリカ ブロンクスマラソン
1909年5月8日 2:42:31 ヘンリー・バレット イギリス ポリテクニックマラソン
1909年8月31日 2:40:34 Johansson,Thure スウェーデン ストックホルムマラソン
1913年5月12日 2:38:16 ハリー・グリーン イギリス ポリテクニックマラソン
1913年5月31日 2:36:06 Ahlgren,Alexis スウェーデン ポリテクニックマラソン
1920年8月22日 2:32:35 ハンネスコレマイネン フィンランド アントワープマラソン
1925年10月12日 2:29:01 アルバートミケルセン アメリカ ポートチェスターマラソン
1935年3月31日 2:27:49 鈴木 房重 日本 明治神宮体育大会
1935年4月3日 2:26:44 池中 康雄 日本 オリンピック候補対抗マラソン
1935年11月3日 2:26:42 孫 基禎 日本 第8回明治神宮体育大会
1947年4月19日 2:25:39 ソン・ユンボク 韓国 ボストンマラソン
1952年6月14日 2:20:42 ジム・ピータース イギリス ポリテクニックマラソン
1953年6月13日 2:18:40 ジム・ピータース イギリス ポリテクニックマラソン
1953年10月4日 2:18:34 ジム・ピータース イギリス トゥルクマラソン
1954年6月26日 2:17:39 ジム・ピータース イギリス ポリテクニックマラソン
1958年8月24日 2:15:17 セルゲイ・ポポフ ソ連 ストックホルムマラソン
1960年9月10日 2:15:16 アベベ・ビキラ エチオピア ローマオリンピック
1963年02月17日 2:15:15 寺沢 徹 日本 別府大分毎日マラソン
1963年06月15日 2:14:28 レオナルド・エデレン アメリカ ポリテクニックマラソン
1964年06月13日 2:13:55 ベイジル・ヒートリー イギリス ポリテクニックマラソン
1964年10月21日 2:12:11 アベベ・ビキラ エチオピア 東京オリンピック
1965年6月12日 2:12:00 重松 森雄 日本 ポリテクニックマラソン
1967年12月3日 2:09:36 デレク・クレイトン オーストラリア 福岡国際マラソン
1969年5月30日 2:08:33 デレク・クレイトン オーストラリア アントワープマラソン
1981年12月6日 2:08:18 ロバート・ド・キャステラ オーストラリア 福岡国際マラソン
1984年10月21日 2:08:18 スティーブ・ジョーンズ イギリス シカゴマラソン
1985年4月20日 2:07:11 カルロス・ロペス ポルトガル ロッテルダムマラソン
1988年4月17日 2:06:50 ベライン・デンシモ エチオピア ロッテルダムマラソン
1998年9月20日 2:06:05 ロナウド・ダコスタ ブラジル ベルリンマラソン
1999年10月24日 2:05:42 ハリド・ハヌーシ モロッコ シカゴマラソン
2002年4月14日 2:05:38 ハリド・ハヌーシ アメリカ ロンドンマラソン
2003年9月28日 2:04:55 ポール・テルガト ケニア ベルリンマラソン
2007年9月30日 2:04:26 ハイレ・ゲブレシラシエ エチオピア ベルリンマラソン
2008年9月28日 2:03:59 ハイレ・ゲブレシラシエ エチオピア ベルリンマラソン
2011年9月25日 2:03:38 パトリック・マカウ ケニア ベルリンマラソン
2013年9月29日 2:03:23 ウィルソン・キプサング ケニア ベルリンマラソン
2014年9月28日 2:02:57 デニス・キプルト・キメット ケニア ベルリンマラソン

第1回のアテネオリッピックでの記録が42.195km換算で3時間8分39秒。3時間以内に完走(サブ3)できれば、第1回のアテネオリッピックで金メダルに輝くことができる、ということになります。

その後、1925年には2時間30分を切り、1967年に2時間を10分を切り、1998年には3分/kmのペースを上回る2時間6分35秒を上回り、今は2時間3分を切る所まで来ています。

人類がフルマラソンで2時間を切ってフィニッシュするというのは、生理学上で考えると難しいという説がありますが、ロス・タッカー博士は2013年に『2時間3分を切るのは5年以内だと確信しており、2時間2分の壁には、そこからさらに10年ほどで到達できるだろう」と述べられております。実際、2014年のベルリンマラソンで、2時間2分57秒という記録が生まれました。

2時間2分の記録も近い将来破られ、そして2時間の壁を超えるため、人類の挑戦は続いていきます。私たちも世界最高峰の走り、世界記録の走りに勇気とパワーを貰いながら、自らの目標に向かって走りましょう。

 
2時間で走る:フルマラソンの歴史と「サブ2」への挑戦
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